> 恋愛 > 彼氏への不満 > DV被害者が激白!壮絶な四年…

DV被害者が激白!壮絶な四年半と今も続く後遺症【2】

裸の女性の胸元

 

DVによって引き裂かれるものは人間関係だけでは留まらず、家族の絆すら感じさせなくなる大きな罪です。あなたは本当にDV被害に遭っていませんか?周りの知人は健全な対人関係を築ける人ですか?そんな疑問は一度は持つべき身近な犯罪。それがDVです。

 

 

【1】からの続き

 

 

 

新たな生活

それから実家での生活が始まりました。前と比べると減りはしましたが、暴力が無くなる事はありませんでした。ある日、彼とAさんの弟が軽い言い合いになりました。彼はAさんの弟を殴り、その後部屋に戻ったAさんを殴りました。

 

実家で暮らすには生活費を稼ぐ必要がありました。Aさんは外で働くのを嫌がる彼に内職を提案しましたが、仕事が始まり内職をするのはAさんだけでした。彼は横でゲームをしていました。

 

どうせAさんしか働かないならバイトに行く様母親は言いました。勿論彼は反対しましたが、彼が働かない以上自分が働くしかなく、Aさんはバイトに行くようになりました。Aさんがバイト中は彼は二階の部屋に篭りっきりだったみたいです。トイレにも降りてこない彼を家族は見て見ぬふりしました。
 
彼はAさんがバイトの休みの日に、自分がAさんがバイトに行く日どれだけ辛いか殴りながら延々と言いますが、Aさんは殴られる苦しさに彼の言葉は耳に入りませんでした。Aさんは実家に戻ってからの暴力の方が辛かったそうです。痛くても泣き叫ぶと彼の暴力が家族にバレてしまう。彼が弟を殴った時も、弟に対して彼に殴られたことは家族には言わないで欲しいと言いました。

 

それから暫くして、彼は度々家出をするようになりました。どこで夜を明かすのか、Aさんは不思議でしたが生活に手一杯で彼の事をそこまで考える余裕は無くなっていました。

 

彼の浮気

ある日、Aさんがバイト中に彼からメールが入りました。「別れたくなければ駅に来い」別れたいか別れたくないか、そんな思考を巡らす事なく、Aさんはバイトを早退して駅に向かいました。
 
その日からAさんには捜索願が出されました。その間Aさんが居たのは、治安の悪い事で有名な場所でした。路上には浮浪者が溢れ、一泊500円程のホテルなどが点在していました。その一角の古い長屋にAさんは連れて行かれました。
 
そこは彼の浮気相手の家でした。浮気相手はAさんの母親より年上でした。幻滅という言葉を始めて実感しました。浮気相手は一週間中国に旅行に行っていて居ないから、その間ここに居ろと言われました。その家には猫が居ました。実家に帰るときに離した、共に彼の暴力の被害に遭っていた飼い猫の事を思い出しました。
 

一週間後、浮気相手が日本に帰ってくる日にAさんと彼は彼の実家のある土地に戻りました。数日はラブホテルで寝泊り出来ましたがお金が底をつくと、昼はデパートの休憩所に居て、夜は近くの公園で朝を迎えました。そんな日が一週間ほど経ったある日、デパートの階段ですれ違った女子高生の携帯が鳴りました。
 
その着メロを聴いた瞬間、Aさんは我に返ったように今までの事を振り返りました。そして自分は何故こんな所に居るんだろう?と思いました。本当に謎でした。なぜ自分は身体の障害を隠して働いた母の給料を全て援助して貰っていた時、それを当てにして働かない彼氏に最愛の弟を自分と同じように殴られた時、何故彼にやめてくれと言えなかったのか。何故彼と離れる事にそんなに固執して嫌がったのか。彼との付き合いの全てが謎のように感じました。

 

一人になる決断

 

早く実家に帰らなきゃいけない。しかも一人で。実家に帰って、普通の生活がしたい。Aさんはすぐに行動に出ました。
 
彼には「私はお金を作る為に一度実家に戻る。その間だけ浮気相手の家に居て欲しい」と伝え、浮気相手に迎えに来てもらえるように連絡させて、彼に迎えが来て駅に入るのを見届けると、Aさんはすぐさま駅前交番に駆け込みました。

 

交番ではお金は貸してくれません。Aさんは交通費を借りたいと言いました。すると交番の警官は返さない人が多いから貸さないんだといいました。それでもどうしても家に帰りたいと伝えても、警官は笑いながら出て行けと言いました。門前払いを食らったAさんは妹に連絡しました。すると妹は怒って交番に電話しました。捜索願が出ている人間を門前払いしたのですから、家族としては怒っても普通でしょう。
 
暫くして交番前に居た私を一人の警官が呼び戻しました。そして「こいつ本当に23か?」と言いながら、手でくるくるぱーの手振りをしていました。Aさんは飽きれて何も言いませんでした。
 

パトカーが来て、警察署に行くことになりました。くるくるぱー警官が、二度と来ないでねーと笑顔で言いました。

 

パトカーの運転手は話しかけても答えてくれません。少し昔に住んでいた彼の実家は、警察署のすぐ近くだったので、懐かしい風景に心が痛みます。

 

警察署では女性の警官が優しく対応してくれましたが、男性の警官が一言「男に捨てられたんか」と言い捨てていきました。その言葉に感化されAさんは泣いてしまいました。実際はAさんが彼を捨てて自分の生活を、家族を優先させたのです。警察署で泣いたのは、これで彼から離れられるという安心感からでした。

 

【3】に続く